音の日

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B'z『いつかのメリークリスマス』

今日はB'z『いつかのメリークリスマス』について。


この曲は、日本の音楽ユニットB'zが1992年にリリースしたポップバラードです。


山下達郎の「クリスマス・イブ」と対をなす日本のクリスマスソングの代表曲。

第一興商調べによれば「クリスマスソングの歴代カラオケリクエスト数ランキング」(調査期間:1994年1月〜2012年12月15日)において1位を獲得しています。


基本的にはロックバラードが多いB'zのメジャー曲の中でも、やや珍しいアコースティックギター主体のバラード。

中盤では松本孝弘(Gt)の叙情的なアコギのソロを聴くことができます。

稲葉浩志(Vo)の歌声もハイトーンシャウトは抑えられ、中音域メイン。

彼がロック歌唱以外でも豊かな感情表現がこなせることが伝わってくる歌声です。

あのGacktは自伝「自白」にて、「感銘を受けた曲」としてこの曲の名前を出しています。


ただ、各種のイベントで流れている曲ですが決して明るい曲では無く、むしろ寂しげな曲。

おそらく

「いつまでも 手をつないで いられるような気がしていた」

の部分だけが強調されて流されているので「恋人との終わらない愛の歌」というイメージがあるのかもしれませんが、ラストで

「立ち止まってる僕のそばを 誰かが足早に」
「通り過ぎる 荷物を抱え 幸せそうな顔で」

と、恋人と別れて途方に暮れる主人公の描写が。

実は「過去、幸せだった頃の恋愛模様」を描いた歌なんですよね。

なのでこの曲をおめでたい席で流すには注意が必要です。笑

バックでは暖かいメロディが流れているのに稲葉浩志が悲しげな声で歌っている事が、「周囲が賑やかなクリスマスの日に、一人立ち尽くす男」を表現している気がして切ないですよね。

普通クリスマスソングというと、パーティーソングのようなハイテンションな楽曲を作るアーティストが多い印象ですが、その中であえてこういう悲劇的な曲を作曲するところに、B'zのこだわりを感じます。


20年以上に愛され続けるクリスマスソングを聴いてみてください。



それでは。