クイーンズライク『Speak』
今日はQueensryche『Speak』について。
アルバム「Operation:Mindcrime」収録。
この曲は、アメリカのプログレッシブメタルバンドQeensrycheが1988年に発表したヘヴィメタルです。
非常に濃度の高い曲。
テンポはそう速くはないですが、そのぶん音の動かし方に小回りが効いている印象です。
スコット・ロッケンフィールド(Dr)のハイハットの使い方が良い。
アクティブで、ハイハットがメロディを奏でています。
こういうトリッキーな曲の支え方はプログレの流れを組むバンドの強みですよね。
しかしただテクニカルなわけではありません。
ギターソロは、覚えてしまえば口ずさめる程シンプルなもの。
もちろんテクニック的に低次なわけでは無く、「必要なぶん必要なだけ音を詰め込んだ」というイメージのプレイです。
比較的動き回っているリフと好対称を成していると思います。
そしてサビがドラマティック。
さっきまでハイトーン気味に歌っていたジェフ・テイトのキーが、ガクッと急降下します。
決め所であるサビであえて叫ばず、むしろ「語る」表現を選ぶところに渋みを感じます。
低いキーでも感情が伝わってくるところがジェフの感情表現力を強調してくれているのではないでしょうか。
展開的にも、ヴァースから前触れ無くいきなりこの歌メロに突入するという演出がニクい。
ロングトーン部分もあってジェフの歌唱技術が楽しめる要素も。
メタル曲としては演奏時間が短いですが、それを感じさせない起伏のある楽曲です。
流しながら聴くよりは、ジッと集中しながら聴いた方が楽しめる曲だと思います。
それでは。