グレイト・ホワイト『Save Your Love』
今日はGreat White『Save Your Love』について。
アルバム「Once Bitten」収録。
この曲は、アメリカのHR/HMバンドGreat Whiteが1987年に発表したロックバラードです。
鮮やかながらもすっきりとした曲。
HR/HMバンドのバラード曲としては音数が少なく、その分ジャック・ラッセル(Vo)の歌声が引き立つ構成になっていると思います。
まるで振り絞るような歌声が
「君の愛を保ち続けてほしい」
と、ひたすら懇願し続ける詞とマッチしています。
全体に散りばめられた、アコギのアルペジオがとてもきらびやか。
あえて弾きまくらず必要最低限な音だけで作られたメロディは、むしろ彼らの作曲力の高さを示してくれていると思います。
どこを切り取っても上質な甘く切ないメロディですが、特にラストの「SAVE ALL YOUR LOVE!」の叫びは、一種のカタルシス。
さっきまで中性的な歌い方で歌っていたジャックが、最後に一気に感情を剥き出しにする様は、聴き手に心地いいインパクトを与えてくれます。
ある意味では「激しい」バラードなのかもしれませんね。
聞くところによるとジャック・ラッセルと彼自身の友人による共作だそうですが、一体その「友人」とは何者なんでしょう。笑
こんな良いバラードを作れる友人って…。
静寂とエモーションを兼ね備えた曲を聴いてみてください。
それでは。