ライオット『Worrior』
今日はRiot『Worrior』について。
アルバム「Rock City(邦題.怒りの廃墟)」収録。
この曲は、アメリカのHR/HMバンドRiotが1977年に発表したパワーメタルです。
アメリカ産でありながら、ヨーロッパのHR/HMのような叙情性を帯びたメタル。
約40年も昔から愛されている曲である事と、ビートは疾走しながらも繊細なメロディが流れている事から「メロディックスピードメタルの原点」と呼ばれる事も。
海外のメロディックスピードメタルは、例外はあれどギターに重きを置いているバンドが多い印象がありますが、この曲は歌メロも魅力的です。
日本のメジャーなポップスの表現に近いのではないでしょうか。
実際、本城未沙子、五十嵐夕紀など多くの日本人アーティストによってカバーされています。
ガイ・スペランザ(Vo)のクセの無い声質と幅広い声域が、情感のある歌メロを強調してくれています。
その歌メロに負けない存在感を発揮しているのがギター。
一見弾きまくっているようで、無駄な音が無く、一種の爽快感すら感じます。
派手なようで、細かく作り込まれたメロディはディープパープルのよう。
この辺がマーク・リアリ(Gt)のセンスでしょうか。
後半の、感情を爆発させたようなソロは演劇的な曲調のラストに相応しいです。
攻撃的ながら、しっとりとした曲を是非聴いてみてください。
それでは。