MISIA『Everything』
今日はMISIA『Everything』について。
この曲は、日本の女性歌手MISIAが2000年にリリースしたポップバラードです。
2ミリオン達成曲。
2001年度JASRAC賞受賞。
また、松嶋菜々子、堤真一、矢田亜希子が出演したことでも知られるドラマ「やまとなでしこ」主題歌としても有名。
メロディのストレートさと難解なコード進行とのギャップが、この曲を形作っています。
細かく動き回るコード進行に乗って、滑らかで綺麗な歌メロが流れます。
ベースがそのコードを支えながら、16ビートのドラムが楽曲全体に抑揚を与えている、という感じです。
MISIA自身の歌声も表情豊か。
名物のホイッスルヴォイスを抑え、前半は中音域主体。
ですが普通の歌い方、というわけでも無くMISIAの基盤であるR&Bの要素を織り混ぜたような歌声で、良い意味で日本人離れ。
そしてリスナーが、中音域に耳が慣れてきたところで、後半には転調。
得意のハイトーンヴォイスが爆発します。
高音部を歌っても、声が全く細くならない歌唱は流石の一言です。
バックのゴスペル系のコーラスも、雰囲気を思いきり盛り上げてくれています。
作曲者はJUJUに楽曲提供したこともある松本俊明で、プロデューサーがSMAPをプロデュースしたことがある冨田恵一ですが、7分を超える大作バラードでもダレないのは、この二人の才能も大きいですよね。
実は現在までのところ、2000年代の女性アーティストのシングルとしては最大の売り上げを記録。
男性アーティストを含めても「TSUNAMI」(サザンオールスターズ)、「世界に一つだけの花」(SMAP)、「桜坂」(福山雅治)に次ぎ、4位。
また、20世紀中に達成された最後のミリオンセラー曲でもあります。
名実共に、邦楽史に名前を刻んだバラードだと思います。
ハイクオリティな楽曲にのる日本のメジャーシーン最高レベルの歌唱を堪能してください。
それでは。