音の日

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イングヴェイ・マルムスティーン『Crush and Burn』

今日はYugwie Malmsteen『Crush and Burn』について。


アルバム「The Sevnth Sigh」収録。

この曲は、スウェーデンのミュージシャンYugwie Malmsteenが1994年に発表したネオクラシカルメタルです。

Voとして、元Loudnessのマイク・ヴェセーラが参加したことでも話題になりました。


非常に上品なメタル。

イントロの時点で名曲の雰囲気が漂っています。

ベートーベンの悲愴3楽章にインスパイアされたと思われるメロディ。

クラシックの気品を的確にバンド演奏に取り込んでくれています。


また、曲間のいたるところに散りばめられたギターリフも特徴的。

まるでギターで歌っているかのようにメロディックです。

そのリフと絡む、マイクの歌唱も素晴らしい。

歌メロは全体的にハード過ぎずマイルド過ぎずですが、このサビでテンポダウンする展開はインギーの曲の中では貴重ではないでしょうか。

後半のサビでの、歌声がクリーントーンになる部分は至上です。


クライマックスは中盤の、圧巻のギターソロ。

当時のHR/HM界最先端の、速さと美しさが高度に共存したソロ。

日本では、「ロックギターの神」マイケル・シェンカーと対をなす「ロックギターの王者」と呼ばれるイングヴェイですが、その革新的なテクニックとセンスが遺憾なく発揮されたプレイだと思います。

このソロのラストにもイントロと同じフレーズが一瞬の「タメ」と共に出てキーボードと掛け合い、またヴォーカルへとつながっていく流れは絶品です。

場面ごとのメロディの良さも凄いですが、曲間のつなぎのスムーズさも秀逸な曲ではないでしょうか。


男性的な厚い演奏と、女性的な繊細なメロディのコントラストを味わってみてください。



それでは。