音の日

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T.M.Revolution『Meteor‐ミーティア‐』

今日はT.M.Revolution『Meteor‐ミーティア‐』を聴いた感想を。


アルバム「coordinate」収録。

この曲は、西川貴教のソロプロジェクトT.M.Revolutionが2003年に発表したロックバラードです。

アニメ「機動戦士ガンダムSEED」の挿入歌としても有名。

重厚で、非常に悲しげなメロディでが印象的な曲です。

歌い出しは声量を押さえた囁き声。

しかしBメロから徐々に圧力を増していき、サビになるとズシッとしたヘヴィな歌声に変わっていきます。

西川貴教の技術と、それに裏打ちされた表現力が惜しみなく披露されています。


やはり彼の歌声はスケールの大きな曲でこそ映えますよね。


井上秋緒の歌詞は、いつにもまして痛切。

「光はまた 空に堕ちる」
「望むだけの 熱を捧げて」

「崩れ落ちゆく 過ちの果て」
「最期の夢を 見続けてるよ」


元々タイトルの『Meteor』自体、ガンダムの主人公である「キラ・ヤマト」と親友である「アスラン・ザラ」が操る機体専用の装備の名前のようで、詞もアニメの内容にリンクしたもののよう。


「撃墜されていく仲間を眺めながら、目的の為に戦う主人公」の様を描いた詞だと思いますが、それが浅倉大介の生み出すデリケートなサウンドと相まって、冷たく苦しげな世界を作り上げています。

『Meteor』には「一瞬だけ、華々しい人」という意味の他に「流れ星」という意味もあるそうですが、あるいは戦死していった人達の比喩なのかもしれません。


ガンダムのファン以外の人が聴いても、悲しみが伝わる曲ではないでしょうか。


空虚感と、それと葛藤する力強さが込められたバラードを是非聴いてみてください。



それでは。