スピッツ『空も飛べるはず』
この曲は、日本のロックバンドスピッツが1994年にリリースしたポップロックです。
TOKIOの長瀬智也、酒井美紀、京野ことみが出演していることでも話題になったドラマ「白線流し」の主題歌としても知られています。
「ロビンソン」と並ぶ、彼らの2大代表曲と呼ばれる曲。
詞・曲ともに草野正宗(Vo)作。
リズムが軽快で、メロディが朗らか。
特にハイテンションな曲というわけでもないのに、不思議と聴き終わると、心が軽くなるような感じがします。
明るいだけじゃなく、うっすらと切なさが混ざるメロディは、前述の「ロビンソン」を彷彿とさせますよね。
スピッツ特有の、良い意味での「どのジャンルなのかよくわからない」音楽性が、前面に出ている曲ではないでしょうか。
詞も同じくらい印象深いもの。
「ゴミできらめく世界が 僕たちを拒んでも」
「ずっとそばで笑っていてほしい」
「汚く卑劣な事さえ正当化される世の中でも、あなたは僕のとなりで幸せでいてほしい」という、風刺と純愛が同時に込められたようなメッセージ。
鋭さと温もりを併せ持った、草野らしい詞です。
草野の個性であるふんわりした歌声と、絶妙なバランス感を演出していると思います。
曲の奥深さから、業界人からもリスペクトされている曲で
2012年にTVアニメ『つり球』のEDテーマで、さよならポニーテールがシングル「空も飛べるはず/ビアンカ/恋するスポーツ」、アルバム「青春ファンタジア(初回生産限定盤) 」で、
2017年に映画「トリガール!」の主題歌として、ねごともシングル「空も飛べるはず/ALL RIGHT」でカバーしています。
どちらもオリジナルとはまた違う魅力のある仕様になっているので、是非聴いてみてください。
それでは。