音の日

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中島みゆき『空と君のあいだに』

今日は、中島みゆき『空と君のあいだに』について。


この曲は、日本のシンガー・ソングライター中島みゆきが1994年にリリースしたポップバラードです。

安達祐実京本政樹小柳ルミ子が出演したことでも有名なドラマ「家なき子」主題歌。


ヴォーカルのメロディラインがとても綺麗な曲。
中島みゆき自身の歌声も力強く、魂がこもっています。

プロデュースは、長渕剛徳永英明との共演でも知られる瀬尾一三ですが、彼の生み出すサウンドがメロディの美しさを限界まで引き出していると思います。


歌詞は、まっすぐな感情を表現したもの。

「空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る」
「君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる」

「君を幸せにできるなら、手段は選ばない」という容赦の無さと優しさが同居したような愛が込められています。

一見するとラブソングにも読める詞。

しかし実は、FM番組「お時間拝借」で中島みゆき本人が言うには、

「ここでの「僕」は,犬なんだよね。」

つまり飼い犬が,主人である女の子に向けた歌とのこと。

元々中島みゆきが、ドラマの製作側から依頼されて書いた曲ですが、その時点では内容をあまり知らされておらず、「貧しい女の子が、犬を連れてるドラマなんですよ」としか伝えられていなかったとか。笑

「犬の気持ちで見れば、犬が見えているのは『空』と『君』しかない」というニュアンスで、この歌詞になったようです。

ただ、動物、特に犬のように忠誠心が強い生き物の目線だからこそ「愛するものの為にはなんでもできる」という「純粋」ともとれる詞が書けたのかもしれませんね。


ちなみに同じミュージシャンからも人気が高く、

槇原敬之は1998年にアルバム『Listen To The Music』で、絢香は2013アルバム『遊音倶楽部 〜1st grade〜』において、この曲をカバーしています。

これらも素晴らしいアレンジになっているので是非聴いてみてください。



それでは。