red balloon『雪のツバサ』
今日はred balloon『雪のツバサ』を聴いた感想を。
この曲は、日本のロックユニットredballoonが2006年にリリースしたロックチューンです。
彼らの記念すべきデビューシングル。
今年の7月に小栗旬、菅田将暉、橋本環奈が主演をつとめたことでも有名な映画「銀魂」が話題になりましたが、同作品の、アニメ版第3期のEDテーマとしても知られます。
編曲は、過去に浜崎あゆみ、平井堅などをプロデュースしたことでも有名な大物アレンジャー本間昭光。
基本的には疾走感溢れるJ-Rockですが、本間の熟練の手並みと、村屋光二(Vo,Gt)の新鮮なセンスが絡み合い、非常にメロウな楽曲に仕上がっています。
ロックでありながら、限りなくバラードに近い程のメロディアスさです。
作詞はT.M.Revolutionと何度も共演していることでも知られる、これまた大物作詞家、井上秋緒。
「「独りだけで居られない」と人は弱さを恋にするから」
人間の脆さと、それと向き合う美しさに焦点を当てた鋭い作品スタイルは健在。
ナイーブで鮮やかな詞は、緻密な本間のアレンジと素晴らしいバランスを成していると思います。
redballoonのレーベル(SME RECORDS)も、有名アニメのタイアップ曲ということで気合が入っていたのかも知れませんが、デビューしたてのバンドをここまで大々的にバックアップするのも凄いですよね。笑
そしてまた良いのが、この村屋(Vo,Gt)の歌唱。
前述の二人が生み出した世界を見事に表現していると思います。
A~Bメロまではアンニュイな囁き声ですが、サビでは感情を剥き出しにしたようなエモーショナルな発声に。
声質は少し違いますが、歌い方はどことなくBUMP OF CHICKENの藤原基央に近い気がします。
この歌声だけでも好きなる人も多いのでないでしょうか。
激しく切ないロックを是非聴いてみてください。
それでは。