音の日

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ミスター・ビッグ『To Be With You』

今日はMR.BIG『To Be With You』について。

アルバム「Lean Into It」収録。

この曲は、アメリカのHR/HMバンドMR.BIGが1991年に発表した曲で、ロックとヒーリングミュージックを掛け合わせたようなロックバラードです。


歌詞は当時エリック・マーティン(Vo)が片思いしていた女性が、失恋して落ち込んでいた為、その女性を慰める為に綴られたもの。


「君と一緒にいたい たった一人が僕なんだ」
「心から思うよ 君も同じように感じてくれたらって」
「未熟なやつや 悲観的なやつらの横で待っていたんだ 」
「ただ君の横で一緒にいたいだけなんだよ」


情と愛が込められた詞が、エリックのハスキーながら穏やかな声にマッチしています。


曲調はHR/HMと言うより、むしろビートルズのような透明感があるもの。


ポール・ギルバート(Gt)のソロのラストのハーモニクスは、聴き手の魂を揺さぶります。


何よりサビが最高。

語りかけるような歌声と、それに重なるふんわりとしたコーラスが絡み合い、メロディに込められた情感を限界まで高めてくれています。

普段はパワフルなハイトーンVoで歌うことの多いエリックですが、この曲は彼の表現の幅広さ、細やかさを前面に押し出してくれているのではないでしょうか。


下積み時代、バンド活動にもソロ活動にも行き詰まり、「こんなことを冗談で言うのはきつ過ぎるかもしれないけど、ゴールデン・ゲート・ブリッジから身を投げようと思ったことだって、なかったわけじゃない」と語る程の辛酸を舐めた彼だからこそできる、デリケートなセンスでの歌唱なのかもしれませんね。


疲れた心を溶かしてくれる癒しのメロディを堪能してみてください。



それでは。