音の日

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高橋ひろ『太陽がまた輝くとき』

今日は高橋ひろ『太陽がまた輝くとき』を聴いた感想を。


この曲は、日本のシンガー・ソングライター高橋ひろが1994年にリリースした曲で、センチメンタルなメロディが印象的なポップバラードです。


アニメ「幽☆遊☆白書」第4期EDテーマ。
彼自身の最大のヒット曲でもあります。


バックの演奏も綺麗ですが、あくまでも歌がメイン、と思わせる叙情的で美しい歌メロが楽しめる曲。
ある種、昭和歌謡の要素も感じられます。


この曲調で、グラブ、ダンスミュージックが台頭
してきていた当時の日本で週間オリコンチャート9位にランクインできたのは、もちろんアニメのタイアップ効果もあるでしょうが、この曲の歌謡的繊細なメロディが、日本人の普遍的な感性にマッチしているからかもしれませんね。


ちなみに高橋ひろは元チューリップのメンバーでもありますが、それは財津和夫が彼の音楽的才能に惚れ込んでのことのようです。


この曲で好きなのは歌詞。


「外は雨がまだやまずに」
「濡れてる人々と街が それでも太陽信じてる」

「外は雨がまだやまずに…」


ここでの太陽は、太陽フレアで世間を騒がせている方の太陽では無く(笑)、“希望”の比喩のもよう。

哀しみはいつ終わるのかさえ解らないけれど、未来での幸せを信じる想いが綴られています。

ポイントは曲の最後まで「雨」が降りやむことは無いこと。


これが「辛いことはいつかは終わるのだろうけど、だからとそう早く終わるわけは無い」の意味だとすれば、それでも幸福を信じ続けようとする主人公の気持ちが、かえって聴き手にリアルに響くのではないでしょうか。


高橋ひろ自身は残念ながら2005年に、多臓器不全で41歳の若さで亡くなってしまいましたが、その繊細な感性で生み出された『太陽がまた輝くとき』は、今でも多くの人達の胸に残り続けています。


苦しみと願いが混じりあう歌を是非聴いてみてください。



それでは。