Wands『もっと強く抱きしめたなら』
今日はWands「もっと強く抱きしめたなら」を聴いた感想を。
この曲は、日本のロックバンドWandsが1992年にリリースした曲で、ソフトな音色と勢いのある曲調のギャップが印象的なポップロックです。
三井生命CMソング。
Wandsが初のオリコン1位を獲得した曲であり、彼ら自身の最大のヒット曲でもあります。
サウンドは軽快ですが、迫力は並のロック以上のもの。
Aメロでは上杉(Vo)の朗々とした低音Voが流れますが、サビではドンッと厚い高音に跳ね上がります。
声量、声色の濃淡が見事に使い分けられていますが、なんと当時の上杉は若干20歳。
優秀なミュージシャンは若い頃からなんらかの片鱗を見せる事が多いそうですが、ここまでの歌唱の才能の持ち主はなかなかいないと思います。
後任の和久二朗といい、WandsのVoは代々優秀ですよね。
「このまま時が止まればいいと君は言うけど」
「何も怖れることはない」
こういう甘くも自信に満ち溢れた歌詞も、上杉が歌ってくれれば説得力があります。笑
ポップとロックの間のような曲調はビーイング所属バンドの持ち味だと思いますが、Wandsのこの曲はその成功例中の成功例ではないでしょうか。
バブルが弾けたばかりの不況の時代に生まれたとは思えないエネルギー量を感じさせます。
素晴らしい完成度のJ-Rockを、是非聴いてみてください。
それでは。