ボン・ジョヴィ『Runaway』
今日はBon Jovi「夜明けのランナー」(邦題)収録曲『Runaway』について。
この曲は、アメリカのHR/HMバンドBon Joviが1984年に発表した曲で、熱いようで虚しい感情が込められたハードロックです。
イントロが非常キャッチー。
演奏自体はシンプルなのですが、とても神秘的な音階です。
普通、このメロディはなかなか思いつかないと思います。
リフはKey主体で美しいです。
ですが、それでも切れ味鋭い「ロック」になっているのは彼らのセンスでしょうか。
歌詞は
「君の言葉は一言も 誰にも聞こえないよ」
とシビアなもの。
しかしメロディがポップよりの為か、冷たくなり過ぎず、むしろ悩んでいる人を諭すような優しささえ感じます。
ラストにジョン(Vo)のファルセット気味のハイトーンが響くとき、楽曲の盛り上がりは最高潮です。
ただ逆に言うと、盛り上がるのはラストくらいで、
歌メロ全体的には大きな抑揚が無く、哀しみ、叙情性を感じます。
切ない曲だと思いますが、Bon Joviがアメリカより先に日本で評価され出したのは、このデリケートな作曲センスが理由かもしれませんね。
日本人の琴線に触れる繊細なメロディの楽曲を是非聴いてみてください。
それでは。