B'z『RING』
今日はB'z『RING』を聴いた感想を。
この曲は、日本の音楽ユニットB'zが2000年にリリースした曲で、切実な感情が描かれたロックバラードです。
ドラマ「明日を抱きしめて」の主題歌としても有名です。
松本(Gt)、稲葉(Vo)いわく「満足度が高い」曲。
王道J-Rockが多いB'zの作品としては「珍しく前衛的な曲」とまで評されました。
冒頭から稲葉の歌声が悲痛です。
まるで力尽き倒れている主人公が囁いているようにも聴こえます。
Gtソロも、静か。
普段音数の多いソロを弾くことの多い松本のソロとしては、独特なソロではないでしょうか。
Gtは全体的に、おどろおどろしくも不思議な美しさを持ってると思います。
転調が入り、HR/HMのように音圧を増す後半も最高です。
この曲で好きなのは歌詞。
「欲しい 全部欲しい」
「何でも差しだそう 悪魔がそう望むなら」
「僕のためのもの それが君の中にあるから」
「自分を満たしてくれるあなたを、何を捨てても、手に入れたい」という想いが綴られています。
よく「恋は欲しがるもの、愛は与えるもの」とは言いますが、ここまで正直に、そして悲しげに「恋」を表現した歌詞は珍しいのではないでしょうか。
実は、元々ドラマ「ビューティフルライフ」の主題歌になる予定の曲でしたが、「暗く重すぎる」とドラマの制作側からボツにされてしまった程ダークな曲。
それ程重い曲を、メジャーでシングルで出してくれたB'zのこだわりには個人的に好感が持てます。
純粋過ぎる願いが込められたバラードを是非聴いてみてください。
それでは。