アクセプト『Metal Heart』
今日はAccept「Metal Heart」収録曲『Metal Heart』について。
この曲は、ドイツのHR/HMバンドAcceptが1985年に発表した曲で、個性的なGtが特徴的なヘヴィメタルです。
基盤は、良い意味で古典的なメタル。
出だしから聴き手にゾクッとした感覚を与える、冷えたイントロが流れます。
こういう、リスナーに 綺麗な不安感を与えるメロディは、ヘヴィメタルの美点ですよね。
そこからミドルテンポにのる、ゴリゴリのリフが始まりますが、要所要所に入る「漢」なコーラスがかっこいいです。
そして聴きどころは、なんと言ってもこのGtソロ。
ある種、実験的な要素を感じるソロです。
誰もが知るベートーベンの名曲「エリーゼのために」のメロディが、ストレートに導入されています。
クラシックのフレーズを織り交ぜるメタル曲はこの世に沢山ありますが、ここまでダイレクトな入れ方は珍しいのではないでしょうか。
ソロに入るとバックの演奏がピタッと止み、Gtを引き立てているところを見ると、このソロが曲の重要な位置を占めている事が見てとれます。
ファンの間では「ここまでやるとクラシカルを通りこして“クラシック”」と評されることも。笑
こういう「思いきり」感がある表現は、個人的に大好きです。
大胆で挑戦的なHMを、是非聴いてみてください。
それでは。