supercell『拍手喝采歌合』
この曲は、日本のクリエイター集団supercellが2013年にリリースした曲で、緻密な構成が特徴的なポップロックです。
アニメ「刀語」のOPテーマだったことでも知られています。
いわゆる「和風ロック」。
歌詞の中にも「浅き夢見し」等、いろは歌からの引用と見られるフレーズが散見され、古風な雰囲気をかもし出しています。
しかし曲調はsupercellらしくデジロック調で、むしろ現代的。
出だしは消え入りそうな歌い方のVoから始まりますが、そこから急激に疾走します。
楽曲のイメージは作詞、作曲者のryoいわく
「ビートの感じは今UKロックで流行ってる感じ」。
サビでは盛り上がりがピークです。
ただし、基本的には豪快な曲だと思いますが
「人は流れて何処へ行く」
「涙流れて何処へ行く」
の歌詞に入ると、途端に叙情的なメロディになります。
そこからさらに加速しサビに入りますが、再び静かになり、
「人の定めはかくも果敢無きもの」
と力無く呟き幕を閉じる。
攻撃的なのに虚無感があり、1曲の中にさまざまな表情を見せてくれる曲です。
演奏時間が4分を切る、supercellのシングルA面曲としては短い曲ですが、その中にこれだけ沢山の要素を詰め込んでいるのは、凄い曲構成力ではないでしょうか。
ドラマティックな展開の楽曲を是非聴いてみてください。
それでは。