Sonata Arctica『Wolf&Raven』
今日はSonata Arctica「Silence」収録曲『Wolf &Raven』について。
この曲は、フィンランドのパワーメタルバンドSonata Arcticaが、2001年に発表した曲で、荒々しいサウンドと作り込まれたメロディが特徴的なパワーメタルです。
タイトルは和訳すると、「狼と鴉」。
歌詞は幻想的。
「狼が鴉を食べている悪夢を見るのです」
「はらわたが皿の上にのっていて、私はそれを食べるのです」
ファンタジックとグロテスクが混ざる世界観が蠱惑的ですよね。
この曲は、とにかくメロディのスピード感が凄い曲です。
速さではSonataの全楽曲の中でも、トップクラスではないでしょうか。
さらにイントロから音数が多い為、それが曲の勢いを高めています。
加えて中間部分で急激に減速、というテンポチェンジが入り、そこからまたハイスパートなリズムに戻る、という緩急の効果で、その際に楽曲から感じる圧力はピークです。
GtとKeyのユニゾンも聴き手を惹き付けます。
演奏陣の技術面でも、彼らの持ち味を存分に楽しめる曲ではないでしょうか。
またAメロでの、Vo.トニーの早口パートがかっこいいです。
シャウトを連発しているのも、彼としては珍しいと思います。
それも、サビに入ると一気に滑らかな歌メロになり、強い歌声とはギャップのある、哀愁を表現してくれています。
ドラマ性も感じることができる曲ではないでしょうか。
テクニカルな疾走曲が好きな人に聴いてほしい曲ですね。
それでは。