音の日

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堂本剛『街』

今日は堂本剛『街』を聴いた感想を。


この曲は、日本のアイドル歌手堂本剛が、2002年にリリースした曲で、優しいメロディと強いメッセージ性が印象的なポップバラードです。


本人主演のドラマ「夢のカリフォルニア」の主題歌であり、自身初のソロデビュー作としても知られています。


曲調は、情感に溢れています。


出だしの歌い方は、彼特有のややアンニュイな歌唱法から入り、サビでは感情が爆発します。


以前あのマイケル・ジャクソンが、堂本剛の歌声を聴いて、「君、歌上手いね」と評価されたこともある程の歌唱力を持つ彼ですが、この曲はその歌声が存分に堪能できるバラードではないでしょうか。


歌詞は彼が歌う楽曲の中では、非常にシビアです。


「このカラダまだいけるさ」
「ゲームはまだ終わっちゃいないさ」


逆境に立たされた登場人物が、「まだ終わっていない」と、自身を鼓舞する情景が綴られています。


「傷しみるけど 今日も戦ってたいな」


実は、堂本剛がこの歌詞を事務所に提出した際、事務所からは「あまりに男っぽい」と、書き直しを迫られたことがありました。

事務所からは、もっとアイドルらしい、女性から支持されやすい、甘いラブソングの歌詞を求められたようです。


しかし彼は折れず、「ラブソングはいつも歌っているので“魂の歌”を書きたい」という思いがあって、この歌詞で押し通したとのこと。


以前「現実を唄うアイドルがいてもいい」と語ったことがある彼ですが、この曲はその信条に相応しい、熱い歌だと思います。


この曲の発表以前に、過呼吸パニック障害など、様々な困難を乗り越えた彼だからこそ書ける、力強い詞ですよね。


今、人生の逆風にさらされている人が聴いたら、「他にも、戦ってる人がいるんだな」と、自身の励みにできる曲ではないでしょうか。


それでは。