スレイヤー『Angel of Death』
今日はSlayerの3rdアルバム「Reign in Blood」収録曲『Angel of Death』について。
この曲は、アメリカのスラッシュメタルバンドSlayerが、1986年に発表した曲で、起伏のある展開とインパクトのあるリズムが特徴的な、スラッシュメタルです。
ファンの間では、Slayerの代表曲と呼ばれ、あの「CDジャーナル」から、「スラッシュメタル史上に残る名曲」、「すべてが完璧」と絶賛されたことでも話題になりました。
歌詞の内容は、ナチの医学者ヨーゼフ・メンゲレが、アウシュヴィッツ強制収容所で実際に行った、人体実験をモチーフにしたもの。
「血の海、命は埋葬され」
「それが燃える度に あなたの死がにおう」
当時の状況が悲痛な文章で表現されています。
あまりに惨い内容の為、日本で発売された際には、日本語の対訳が抜きにされた程。
全文の和訳が読みたい人は、ネットで検索してくれれば、一般のSlayerファンの人達が訳してくれたものが読めますが、かなりグロテスクな要素が混じる内容になっていますので、食事前に読むことはあまりオススメできません。
この曲で素晴らしいと思うところは、ドラマティックな曲展開です。
BPM210とかなり速いテンポの曲ですが、速い部分とミドルテンポの部分の緩急がとても激しい為、体感的には実際のテンポより速く感じます。
後半部分で入る、激速のギターソロ、ドラムソロが最高です。
以前、音楽情報サイトの権威「オールミュージック」がこの曲を「クラシックである」と評したことがありましたが、とても妥当な表現ではないでしょうか。
アルバム曲のレビューの中でも、この曲の評価が非常に高かった、というエピソードも個人的にはよくわかります。
攻撃的なサウンドでありながら、繊細な構成の曲を聴きたい、という人には是非聴いてほしい曲ですね。
それでは。