ブラック・サバス『Die Young』
Black Sabbath「Heaven and Hell」収録曲『Black Sabbath』について。
この曲は、イングランドのHR/HMバンドBlack Sabbathが、1980年に発表した曲で、重い音とドラマティックな曲展開が特徴的なヘヴィメタルです。
80年代の曲でありながら、現代の様式美メタルにも通じる新鮮さを持つ曲だと思います。
歌詞が切なく、そしてとても強いです。
「おまえが走る時 それはおまえを壊し 引き裂くだろう」
「だから今日を生きよう 明日が来る、なんて思わずに」
聴いていると、厳しく優しい曲の主人公が、となりで熱く励まし続けてくれているような気持ちになるメッセージですよね。
この曲で思い入れがあるのは、なんと言ってもVo.ディオの歌声です。
声量、ナチュラルなトーン、シャウト、ウィスパー、ヴォーカリストとして彼が持つテクニックが、余すところなく詰め込まれています。
世界中のHR/HMヴォーカリストから「尊敬するヴォーカルは、ディオ」と言われ、ヘヴィメタル評論誌「BURRN!」の企画「編集部員が独断と偏見で選ぶグレイトなヴォーカリスト」で1位に選ばれたこともあるほどの、影響力と歌唱力を持つ彼ですが、この曲はその歌声が、最も良く味わえる音源の1つではないでしょうか。
日本の大御所HR/HMバンド、LoudnessのVo.二井原実も、自身のブログで「自分のヴォーカルプレイは何もかも彼の影響。本当に何もかも。」と語ったことでも知られていますよね。
HR/HMとしての、世界最高峰の歌声を聴きたい、という人には、是非聴いてほしい曲です。
それでは。