スリップノット『People=Shit』
今日はSlipknotのアルバム「IOWA」収録曲『People=Shit』について。
この曲は、アメリカのへビィメタルバンドSlipknotが、2001年に発表した曲で、凶悪なサウンドとデリケートな曲展開が特徴的なラップメタルです。
曲構成が、非常に緻密です。
1曲がメタル、ラップ、プログレと、様々な音楽の要素で成立しています。
このバンド自体、「様々なスタイルを融合させたへビィミュージックが得意なバンド」とよく称されますが、その持ち味が最もよく表されている楽曲の1つではないでしょうか。
サビでの「人間はクソ、人間はクソ」の歌詞の連呼が凄い。笑
メタル曲には社会批判や、世間に対する失望感が綴られた歌詞が多いイメージがありますが、ここまでダイレクトに、その気持ちを表現するバンドも珍しいと思います。
Vo.コリィの、デス声とウィスパーボイスが、巧みに使いわけられた歌声も良いですね。
この曲で好きなところは、やはりDr.ジョーイのドラムプレイです。
変幻自在なリズムパターンが、曲全体に散りばめられています。
元々、長年ジャズドラムを学んでいたドラマーだったのは知っていましたが、そのジャズのトリッキーなリズムと、メタルのパワフルなリズムが、とても綺麗な比率で混ざり合っていると思います。
さらに、出だしのブラストビート。
これを聴いた時点で、この曲を好きになった人も多いのではないでしょうか。
そして、その余韻が残っている内に、中盤の鮮やかなドラムソロでとどめを刺される。
どの楽曲でも、素晴らしいプレイを聴かせてくれるDrですが、この曲は、特に彼の持つスキルが凝縮されたような楽曲だと思います。
メンバーのプレイの繊細さ、パワフルさ、感情表現力、それらを一息に味わいたい、という人にオススメの曲ですね。
それでは。