音の日

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Sex Machineguns『そこに、あなたが……』

今日はSex Machineguns『そこに、あなたが……』について。


この曲は、日本のへビィメタルバンSex Machinegunsが、2002年にリリースした曲で、へビィな音と叙情的なメロディが印象的な、HR/HMバラードです。


一般的にSex Machinegunsというと、歌詞やPVの中に、沢山のコメディの要素が散りばめられた楽曲が多い為、まるでコミックバンドのように扱われてしまうことも多いのですが、この曲はむしろ非常にシリアスです。


実際、「この曲からSex Machinegunsを聴くようになった。」と言うファンも多くいます。


構成としては、前半はダークなバラード調、中盤で急激なアップテンポに変化して、後半では再びバラード調に戻るという流れ。


後半での、超ハイトーンのハモりが加わる大サビは感動的です。


中盤の歌詞は、作詞者のANCHANGが、2001年のアメリカ同時多発テロ事件を受けて、書き加えられたもの。


「残酷な真実が、この世界の悲劇」
「迷わない。何が起きても怖くは無い。」
「そこに、あなたがいるなら……」


Sex Machinegunsの他の楽曲では、ほとんど見られない程のシビアさです。


そして後半に、


「この指先で触れたい。憎しみさえ受け止める。」
「そこに、あなたがいるなら、歩いてゆける。」


悲痛さもありますが、それ以上の力強さも感じさせてくれる言葉だと思います。


以前メンバーがこの曲の内容について、

「一見ネガティブなようでいて、それを乗り越えて前に進もう、というポジティブな歌」

という趣旨のコメントをしていましたが、それが最も強く表されているのが、この歌詞ではないでしょうか。


彼らについて、コメディ的なイメージを持っていてなんとなく敬遠していた人にこそ、強く響くものがある曲だと思います。

食わず嫌いをしていた人は、是非聴いてみて下さい。笑


それでは。