L'Arc~en~Ciel『Winterfall』
今日はL'Arc~en~Ciel『Winterfall』を聴いた感想を。
この曲は、日本のロックバンドL'Arc~en~Cielが、1998年にリリースした曲で、爽快なメロディと、寂しさの感情が滲むような歌詞が特徴的な、ポップロックです。
彼らにとって、記念すべき初の、オリコンシングルチャート1位を獲得した曲でもあります。
タイトルの『Winterfall』は、正式な英語では無く、「The curtain falls(幕が降りる)」と「恋の終わり」をかけた、Vo.hydeによる造語です。
よくこういうのひらめくなぁ、と思います。笑
そしてバンド演奏に絡む、ホーンやストリングスのアレンジも、とても美しいです。
L'Arc~en~Cielは、こういう繊細な作業が、本当に上手いバンドですよね。
あのGLAYのTAKUROも、この曲を「好きな曲」として挙げています。
歌詞の中の舞台は「冬」ですが、それは作詞者のhydeが後から設定したもので、作曲者のkenいわく、元々は「夏」をイメージして作った曲とのこと。
確かに言われてみたら、メロディだけ聴くと、この爽やかさは、夏の海水浴場をイメージさせますよね。
そのコントラストも、この曲の魅力の理由のひとつかもしれません。
歌詞の内容が、L'Arc~en~Cielの曲の中でも、強い切なさを感じる内容になっていると思います。
「静寂の彼方に汚れない君を見つめ」
「遅すぎた言葉はもう届かないね」
実はこの曲をリリースする直前に、Drのsakuraが脱退しています。
このことは意図的か、偶然かはわかりませんが、「別れ」を感じさせる内容になっていますよね。
しかしそこから、
「春の訪れを待ってる」
sakuraが脱退した後、後任としてyukihiroが正式に加入しました。
これも意図的か、偶然かはわかりませんが、未来への希望を感じさせる、やはり実際のL'Arc~en~Cielの環境と、重なる描写になっていますよね。
もちろん本当のことは、作詞者のhydeにしかわからないことなので、個人的な解釈に過ぎません。
しかし仮に、本当にその時の心境を描いた歌詞だとしたら、この曲調の軽快さが、逆に切実なものに感じますよね。
バンドマンとしての彼らの葛藤や、それに伴う希望をイメージしながら聴くと、より深くこの曲の中身を味わえるのではないでしょうか。
それでは。