音の日

好きな音楽、その他趣味のこと

玉置浩二『田園』

今日は玉置浩二『田園』について。


この曲は、日本のシンガーソングライター玉置浩二が1996年にリリースした曲で、爽やかな曲調と、玉置の語りかけるような優しい歌声が印象的なポップロックです。


ソロとしては自身初の、オリコンドップ3入りの曲であり、また最大のヒット曲でもあります。


楽曲の特徴としては、Voの音階が非常にシンプルです。
Aメロ~サビにかけて、微妙な変化はあっても、ほとんどは同じような音階が繰り返されています。


しかしその抑揚の無さ、メロディの平坦さが、この曲の主人公自身の心の安らぎ、力強さをより深く感じさせてくれています。


個人的に素晴らしい、と思ったのは歌詞です。

「生きていくんだ それでいいんだ」
「ビルに飲まれて 街に弾かれて それでもその手を離さないで」


良い意味での、「身軽さ」のようなものが伝わってきます。


当時、玉置本人が入院している時に、うつ状態でその病院を抜け出してしまったことがありました。


その際に玉置の母親が、「何もしなくてもいい。畑で農業やれば食べていけるんだから。」と言ってくれたことで、この曲の曲想が生まれたそうです。


疲れ果てた息子を、簡単に責めることをせず、むしろ他の居場所を用意してあげる。
そんな母親の優しさが、玉置を楽にしてくれた。

この曲の根底にあったのは、「休む場所を与えてくれる人がいるということの大切さ」、なのかなと思いました。


日々の生活に疲れて、「逃げ出したい」「もう休みたい」と感じたときに聴いてみるのもいい曲かもしれませんね。


それでは。