音の日

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オフコース『さよなら』

今日は、オフコース『さよなら』ついて。


この曲は、日本の音楽グループオフコースが、1979年にリリースした曲で、Voの小田和正のハイトーンボイスと、キャッチーなメロディが特徴的な、超有名王道バラード曲です。


作詞作曲者である小田和正いわく、「これまで以上に売れることを意識して書いた曲」。


実際、その狙いは当たり、当時のオフコースはほとんどのテレビ出演を断っていたにも関わらず、オリコンで最高2位を獲得しています。


しかし、「売れることを意識して書いた」といっても、この曲に魂が込められていない、というわけではありません。


事実、小田和正自身、
「はじめ、別れる歌はやめようと思ったんだ。ハッピーエンドで終わる曲にしようと思った。」

「しかし歌入れの時、サビに入るとどうしても、さよなら、が心にでてきてしまう。何度繰り返しもそうだった。」

「それで、今までの歌詞を書き換えて、さよならを生かした歌詞に書き直したんだ。」

と、楽曲自体に対する、アーティストとしてのこだわりを感じさせる発言をしています。


こういう、プロとしての計算と、アーティストとしての表現欲を併せ持っているところが、一流のプロミュージシャンの証なのかもしれませんね。


当時、「多くのOLがこの曲を聴いて涙を流した」という言葉が流行ったのも分かる気がします。笑


それにしても、小田和正は特徴のある歌詞を書きますよね。

この曲以外もそうですが、歌詞がいつも抽象的な感じがします。


「もう終わりだね 君が小さく見える」
「僕は思わず君を 抱きしめたくなる」


この曲でも、こういうぼんやりと映像が浮かぶ歌詞は書いても、登場人物の恋人同士がいつ、どこで、どんな理由があって別れたのかまでは、明確にしていません。


こういう、細かな描写をあえて省いた、聞き手の想像力次第で伝わり方が変わるような表現が、世代を超えて支持される理由の一つなのかもしれませんね。


森山良子、坂本冬美等、多くの有名アーティストにカバーされているので、そちらもオススメです。


それでは。