Dir en Grey『Lotus』
今日は、Dir en grey『Lotus』について。
この曲は、日本のロックバンドDir en Greyが、2011年にリリースした曲で、切ないメロディと、ヘビィなサウンドが印象的な、ミドルテンポのロックチューンです。
ミックスに、アメリカの名ミキサー、ジェイソン・スーコフを迎えたことでも話題になりました。
曲の特徴としては、ドラムのリズムの変化が多く、パターンが多彩。
限界近くまで下げられたチューニングから生み出される、超低音のバッキングと、美しい歌メロの対比。
それらの要素が複雑に混ざり合い、まるで複数の曲を、ひとつに凝縮したような楽曲に仕上がっています。
曲ももちろん凄いのですが、今回、個人的に興味深かったのは、歌詞です。
「気高く真っ白な蓮を咲かせ」
「背に描いた意志はもう揺るがない」
蓮は、タイトルの『Lotus』の和訳でもありますが、花言葉に「清らかな心」という意味があります。
綺麗な水の中では、むしろ小さな花しか咲かせられませんが、汚い泥水の中では、大きく美しい花を咲かせることができる性質から、
「泥水の中から立ち上がって、気高く清らかな花を咲かす」
という意味を込めて「清らかな心」をあらわす花、と呼ばれるようになったわけです。
Dirの曲の歌詞は、どちらかいうとヘビィなものが多いイメージですが、だからこそこうしてたまに、ポジティブな言葉を使ってくれると、それがより深く心に刺さるな、と思いました。(あくまで個人的な解釈ですが笑)
ちなみに歌詞のテーマについては、Voの京がインタビューで、「振り返ってもなかなか前へ進めないことのほうが多いと思う。でもそうじゃないんだよ。という歌詞を書きたかった。」と答えています。
忘れられない、辛い思い出に悩み、疲れているときに聴くと、より強く胸に響く曲なのかもしれませんね。
それでは。